ウキクサバチdays

ふらっと気ままに詩とか散文をのせるとこ

CONTENTS

日々のできごとや詩や散文を載せていくブログとなります。

はじめましての方はABOUTをお読みいただけると幸いです。

下記リンクからそれぞれの記事一覧へと行けます。

 

記事一覧(カテゴリ) タイトルと少し内容が見れます。新しい順。

日常  散文 ゲーム 

記事一覧(目次) タイトルのみ。古い順。コンパクトにまとまっています。

 散文

 

楽しんでいただけましたら幸いです。

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

詩: 未完の美

美しくありたいと言った みんなそんなもんさ

足りないものなんて数えたらきりがないくらいある 綺麗な花びらとかまっすぐな茎とか

時々それを意識しては自己嫌悪 隣を見ては自分にないものを探す

息をするのが苦しいんだ こんななのに同じように酸素を消費してる

謝ったって意味なんてないって 自分でよく分かってるんだ

気づいたらひねくれた茎のせいで日陰にいた それなのに貪欲に水を吸い上げる根

生きろよってことだろう 醜さに首を絞められても

美しくありたいと思った みんなそんなもんさ


にほんブログ村 ポエムブログへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

詩: 思うより優しく無関係な世界

貴方のいる世界は貴方のものだった

当たり前だろう、全てを貴方が支配している
色も匂いも音も 私がこぼした言葉の意味さえ

その世界で正しいのは貴方だけ
色も匂いも音も 私という人物さえ偽り
それは貴方の間違い 貴方の作った模造品
私はそんな人間じゃない

思い込みの世界で生きるのは楽だろう たとえ酷い世界でも
悪臭だって罵声だって分かっているからね
美しく正しく貴方を裁く私なら初めから期待なんてしないだろう

現実より恐ろしい世界はないんだ
けれど本当の私はそこにしかいない

どうかこの言葉がまっすぐ貴方に届くようにと願うよ 世界はきっともう少し貴方に優しい


にほんブログ村 ポエムブログへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

詩: 寂寞幸福論

君が幸せならいいよって
本当のことを言った 言ったのに
涙があふれて止まらなくて
どうしようもない僕だ

君の笑顔を想った
僕の幸せだと思った
僕の笑顔を想った
思い出せなかった

君が幸せならいいよ
笑っていてくれるならいいよ
ならどうして僕の胸は
こんなにも苦しいんだ

君と過ごした日々は
あまりにも あまりにも

君の幸せになりたい
君と幸せになりたい
笑ってる君の隣に
僕がいないのは嫌だ

君の幸せになりたい
君と幸せになりたい
笑ってる君の隣で
僕も一緒に笑っていたい

君と過ごした日々は
君がいてくれた日々は

最高の幸せでした
笑顔あふれる日々でした

ああ


にほんブログ村 ポエムブログへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

詩: 過去を灯して

大丈夫だよとあなたの手を引く
わたしは臆病者
カンテラ掲げて歩いていくの
自分の影にすら怯えたまま

怖い助けてとわたしの名を呼ぶ
あなたが灯火
カンテラ掲げて歩いていくの
あなたの悲鳴に勇気をもらって

わたしが出せなかった弱音を
あなたが代わりに叫んでくれた

あなたにかけた強がりの励ましは
わたしに返って強さになった

カンテラ掲げて歩いていたの
昔の話
その輝きを瞳に灯して
今はひとりで歩いているよ

大丈夫だよと祈りながら


にほんブログ村 ポエムブログへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

詩: エーデルワイス

あちらこちらと壊れていく なにかどうしようもないほど
ねぇ待って、声をあげても 返事もなく静かに

なんにもないふりをした こんなにも重いのに
鳥がはばたいて ほんとうは朝だと知った

あちらこちらと崩れている なにかどうでもいいほど
おはよう、声はでるのに 言いたいこともなく静か

なんにもなくなった 重たいのは無視した
その辺に寝転んで 青空を見ていた

軋んだ街とひび割れた風景 誰もいない静かな丘
溶けるように消えた そういえば笑っていた

朝露が音をたてて落ちた その下に花が咲いていた
これがあなたのぜんぶ なんにもないわたしのぜんぶ
溶けて消える


にほんブログ村 ポエムブログへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村