ウキクサバチdays

ふらっと気ままに詩とか散文をのせるとこ

詩: 未完の美

美しくありたいと言った みんなそんなもんさ足りないものなんて数えたらきりがないくらいある 綺麗な花びらとかまっすぐな茎とか時々それを意識しては自己嫌悪 隣を見ては自分にないものを探す息をするのが苦しいんだ こんななのに同じように酸素を消費して…

詩: 思うより優しく無関係な世界

貴方のいる世界は貴方のものだった当たり前だろう、全てを貴方が支配している 色も匂いも音も 私がこぼした言葉の意味さえその世界で正しいのは貴方だけ 色も匂いも音も 私という人物さえ偽り それは貴方の間違い 貴方の作った模造品 私はそんな人間じゃない…

詩: 寂寞幸福論

君が幸せならいいよって 本当のことを言った 言ったのに 涙があふれて止まらなくて どうしようもない僕だ君の笑顔を想った 僕の幸せだと思った 僕の笑顔を想った 思い出せなかった君が幸せならいいよ 笑っていてくれるならいいよ ならどうして僕の胸は こん…

詩: 過去を灯して

大丈夫だよとあなたの手を引く わたしは臆病者 カンテラ掲げて歩いていくの 自分の影にすら怯えたまま怖い助けてとわたしの名を呼ぶ あなたが灯火 カンテラ掲げて歩いていくの あなたの悲鳴に勇気をもらってわたしが出せなかった弱音を あなたが代わりに叫ん…

詩: エーデルワイス

あちらこちらと壊れていく なにかどうしようもないほど ねぇ待って、声をあげても 返事もなく静かになんにもないふりをした こんなにも重いのに 鳥がはばたいて ほんとうは朝だと知ったあちらこちらと崩れている なにかどうでもいいほど おはよう、声はでる…

詩: break time

カップ一杯のカフェオレを ただぼんやりと飲んでみたなにをするでもなく なにを思うでもなく口に広がる甘さにほだされて お腹に広がる温かさに一息ついたただそれだけの時間が どうやら不足していたよう思い返せば日々せわしなく常になにかをしていたり 常に…

詩: 笑えばいいよ

真昼の明るさを覚えているか 朝に始まり夜に終わる日々のなかでうす暗い室内灯にばかり慣れたから ちょっとしたため息がすぐに空気を重くするいつの間にやら桜も散ってさ 景色からぼくが遠のくここにいるのにいないような 生きているのに嘘のようなあいまい…

詩: 宇宙旅行

宇宙から飛んできた隕石が わたしの胸を貫くわたしは木っ端微塵になって ひととき自由になる宇宙、宇宙へ行けば この胸を貫いた原因が分かるのだって暗闇のなかにいくつも塵があって それらがキラキラ光るのだってきっとわたしもその塵のひとつで ただそれだ…

詩: 幸福の泣き笑い

悲しいことがあったので わたしはないた ただないた するとわたしを愛してくれている人たちは わたしのために悲しんだ それが悲しくてわたしはまたないた けれど悲しみはきえなかったしあわせになりたい ふしあわせだとはおもっていない 愛してくれている人…

詩: センチメートル

僕の心臓からほんの数センチ先に世界はあって、僕の皮膚と触れ合っているのだけれど それを感じることは難しい、いつだって何かが邪魔になって 誰かの言う美しい世界が見えないでいる眠たい目をこすれば朝で、楽しくなって笑えば夜で、なんだかちぐはぐ 心臓…

詩: 天気雨

あなたはいつも澄ましては 春のように穏やかだ その声はどこまでも優しげで その顔はいつ見ても柔らかい夕陽のように燃えてもいい 嵐のように荒れてもいいよ いつでも傘を持っている 晴雨兼用だから大丈夫青空の街に雨が降る 静かで透明であたたかな 命の香…

詩: オレンジの魔法

すう、と空気にとけていくような 透明が少し橙を増すような そんな気配で帰ってきたよ 帰ってきたよ 静かに枯れ果ててぼくは立つ声もでないけど息をして 笑えもしないけど目をあけて 空の匂いの君のもと君はひとこと、おかえりと それでぼくの景色は秋になる…

詩: 星のようなふたり

どうしたら あなたと私 同じ明日へ繋げるだろう 手を伸ばしても届かないの 世界がこんなに広いって知ってた?夕焼け色の床 並んだ影ふたつ 懐かしい日々 うつろうものを知っていた いつだって変化にふりまわされて それでも信じていたんだ 疑いもせずに あな…

詩: 星空トーク

そうこれは、なんてことない夜のお話 広大な宇宙の下 おんなじ星の上 見えないけれど 確かに同じ時を過ごした 君と僕のお話夜空を見ながら 呼びかけたよ 声なんか届かない 遠い遠い君へ この気持ちが届くように 呼びかけたよ星はさぁ ほんとうは 一つ一つと…

詩: ソフトフォーカス

世界はなんだか曖昧だった ぼんやりしていてきらきらしていて、ざわざわしているそんなことも忘れていた、矯正された視界の中 僕の目が映す世界 これが僕にとっての世界 ふらふらと歩んで、なにもかもがふわふわしていることに気づいたこんな僕にも優しい世…

詩: 春の雨

痛みが 胸に沁みて ぼくたちは 疲れきってわらっている愛が、記憶が、想いが やわらかくぼくたちを包んでそれは傷口にしたる春の雨褪せていくから、痛むのに追いかけた どうしようもないことを負っている誰しもそうだからと言って 何も感じずに生きるなんて…

詩: 海色の稲妻

真っ青な空に 透明な空気に 拒絶されて飛べない俺を世界をひっくり返してしまえば 誰でも簡単に青に飛べると海へ連れてきたのはあなたでした 太陽に反射して光る波が なぜか懐かしくて炭酸水の泡のようにはじける 笑った瞳がガラスのように遠くてさびしかっ…

詩: 別れ道

ずっと一緒だと当たり前のように思っていたのに ふと気づいたら別れのときだった繋いだ手はひどくあっさり離れてしまって 離ればなれでも不自由なく生きていける それがすごく寂しい繋いだ手の温もりなんかきっとすぐに忘れちゃうんだろう 僕がいなくても笑…

散文: ほら吹きと宝物

あれもほしい これもほしいだなんて ガラクタから宝石まで全部 同じように抱きしめていた そんな可愛らしい昔を思い出しては なんともいえない気持ちになるよ全部なんて無理なんだって 抱いた腕の中でぶつかりあって壊れてしまうんだって 気づいたのはいつだ…

詩: 大人のぬり絵

色鉛筆が転がる ぬり絵をする私の手元色も長さもそれぞれで 転がる方もばらばらで まるで私たちみたいだね色を重ねるほど美しく見える 私たちもそうだといいね最後にきれいに整列させて 欠けている色はないなと確認素敵な絵になりますようににほんブログ村

詩: 綴り舟

だれかが馬鹿にした言葉って奴を ぼくは必死に綴っていた真白の海の小舟のように 陸に着くまでに大破が常だ残骸だけがこの岸辺に それで十分と飽くことなくところがある日この岸辺に だれかの綴った小舟が着いたぼくが諦めていた言葉って奴で だれかはここま…

詩: おしゃべり

重い鞄抱えてさ、疲れた体を引きずって、胸に溜め込んだたくさんのため息、今日はちょっと話そうか間違ったことでもいいよ、醜くたっていいよ、八つ当たりだっていいし、少し大袈裟なくらいが面白い君は潤んだ目をこすって、少し眠そうで、それでも帰らない…

詩: 一杯の幸福

カップに幸福を注ぐ 今日を思い返してなんでもないような透明をしている そういえば昨日もそうだったような慌ててあっためたような温度をしている まあいつも忘れちゃいがちだからなそれでもお気に入りのお茶っ葉をいれれば 今日だけの確かな幸福の香りがす…

詩: 行き道

みちをゆく ひらひら飛んだもの 追いかけて きらきら光るもの 追いかけて 行き方を知らない場所へゆく 名前も知らない場所へゆく なにも知らない場所へゆく 魔法のようにたぶん 引き返せないみちだ 最初から最後まで知らないみちだ ひらひらは きらきらは 途…

詩: Noir

色とりどりの草花が モノクロの大地に咲く 失った色は戻らねど 確かにあったと知っている あなたを想うこの気持ちは僕のもので あなたを知るこの記憶は誰かのもので あなたが望むのは、モノクロが再び色づくことモノクロの大地に あなたの雨が降る 草花は育…

ゲーム: イース セルセタの樹海 改 をクリア!

イース セルセタの樹海 改 をクリアしましたー! ネタバレ気にせず書きますのでご注意を。イースシリーズは初めてプレイしたのですが、昔ながらの王道RPGという感じで、プレイしててなぜか懐かしい気持ちになりました(笑)昔のゲームってこういう感じだったよ…

詩: 春の誘い

冬に閉ざした部屋の窓 桜が届けられている春が知らせにきたのだろう 穏やかな時が来るのだとうす桃色の可憐な花は 窓を開ければ香るのだろう冬に閉ざした部屋の窓 春一番がノックしている春が呼んでいるのだろう 始まりの時が来たのだと覚悟を決めて窓を開け…

詩: 空と銃

君はこの空を愛し悼み祈り続けたのに 夕焼けが君を殺してしまったひりつくような言葉がじりじりと君を燃やした 勢いのついた焔は強かった 空を撃ち落とすための弾丸が あの日から毎日私に届けられる嘘みたいに青い空に場違いな銃を向けて 呪いの言葉を この…

詩: 幸せを冠する日々

ままならないことがあり、疲れはとれないままで、嫌なこともあり、やりたいこともやりきれない そんな毎日を「大変なんだ」と君は笑った そんな毎日が楽しいんだなと僕は思った 変わりばえなくてつまらないような、疲れた体で君に愚痴るような、こんな毎日が…

ゲーム: FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE 体験版をプレイしました

FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE 体験版をプレイしましたー。 いやー、分かってたけど画質のきれいなこと…音質もね。 短いけれど感想書いていきます。ストーリーのネタバレはしないです。 まず画質!やっぱりこれ! 昔やったあのカクカクのボンバーマンみたいなポリ…