詩: オレンジの魔法
すう、と空気にとけていくような
透明が少し橙を増すような
そんな気配で
帰ってきたよ 帰ってきたよ
静かに枯れ果ててぼくは立つ
声もでないけど息をして
笑えもしないけど目をあけて
空の匂いの君のもと
君はひとこと、おかえりと
それでぼくの景色は秋になる
すう、と空気にとけていける
透明が少し橙を増して
静寂が優しく響いて
海の音のする君のもと
ただいま、ぼくはひとこと
それでぼくは帰れた
君とここにいた
すう、と空気にとけていくような
透明が少し橙を増すような
そんな気配で
帰ってきたよ 帰ってきたよ
静かに枯れ果ててぼくは立つ
声もでないけど息をして
笑えもしないけど目をあけて
空の匂いの君のもと
君はひとこと、おかえりと
それでぼくの景色は秋になる
すう、と空気にとけていける
透明が少し橙を増して
静寂が優しく響いて
海の音のする君のもと
ただいま、ぼくはひとこと
それでぼくは帰れた
君とここにいた