詩: エーデルワイス
あちらこちらと壊れていく なにかどうしようもないほど
ねぇ待って、声をあげても 返事もなく静かに
なんにもないふりをした こんなにも重いのに
鳥がはばたいて ほんとうは朝だと知った
あちらこちらと崩れている なにかどうでもいいほど
おはよう、声はでるのに 言いたいこともなく静か
なんにもなくなった 重たいのは無視した
その辺に寝転んで 青空を見ていた
軋んだ街とひび割れた風景 誰もいない静かな丘
溶けるように消えた そういえば笑っていた
朝露が音をたてて落ちた その下に花が咲いていた
これがあなたのぜんぶ なんにもないわたしのぜんぶ
溶けて消える