ウキクサバチdays

ふらっと気ままに詩とか散文をのせるとこ

詩: 空と銃

君はこの空を愛し悼み祈り続けたのに
夕焼けが君を殺してしまった

ひりつくような言葉がじりじりと君を燃やした
勢いのついた焔は強かった
空を撃ち落とすための弾丸が
あの日から毎日私に届けられる

嘘みたいに青い空に場違いな銃を向けて
呪いの言葉を
この憎しみを

タァンと、響いたのは空砲で
やり場のない怒りが辺りに散らばった
愛していたよね、この空を
変わりなく綺麗だと今でも思う

どうすればいいのか途方に暮れる
名前すらつかない心が溢れて銃を取り落とし泣いた
空はどこまでも青く澄んでいるのに
真っ赤に暮れた夕焼けが瞼の裏で燃えていた
いつまでも いつまでも
弾丸は私の元に送られていた

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