ウキクサバチdays

ふらっと気ままに詩とか散文をのせるとこ

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

詩: 笑えばいいよ

真昼の明るさを覚えているか 朝に始まり夜に終わる日々のなかでうす暗い室内灯にばかり慣れたから ちょっとしたため息がすぐに空気を重くするいつの間にやら桜も散ってさ 景色からぼくが遠のくここにいるのにいないような 生きているのに嘘のようなあいまい…

詩: 宇宙旅行

宇宙から飛んできた隕石が わたしの胸を貫くわたしは木っ端微塵になって ひととき自由になる宇宙、宇宙へ行けば この胸を貫いた原因が分かるのだって暗闇のなかにいくつも塵があって それらがキラキラ光るのだってきっとわたしもその塵のひとつで ただそれだ…

詩: 幸福の泣き笑い

悲しいことがあったので わたしはないた ただないた するとわたしを愛してくれている人たちは わたしのために悲しんだ それが悲しくてわたしはまたないた けれど悲しみはきえなかったしあわせになりたい ふしあわせだとはおもっていない 愛してくれている人…

詩: センチメートル

僕の心臓からほんの数センチ先に世界はあって、僕の皮膚と触れ合っているのだけれど それを感じることは難しい、いつだって何かが邪魔になって 誰かの言う美しい世界が見えないでいる眠たい目をこすれば朝で、楽しくなって笑えば夜で、なんだかちぐはぐ 心臓…