詩: 子守夢
にっちもさっちもいかない人生に何度も涙した
感情があふれてやまない
感情があふれてやまない
もう何日もうまく眠れていないのに
命がこぼれていく
名前も原因も場所もわからない痛みがあって
愚鈍な頭は痛んでいることにすら気づかなくて
誰かの痛みと重なってようやくあふれた
もう何日もうまく眠れていないから
悲鳴がこぼれていく
熱に浮かされて助けを求めた
だれかの優しい手が応えてくれた
寝不足の脳が描いた幻でいい
ただ一時救われたような気持ちになれたから
冷たい手が火照ったまぶたを閉じる
命を悲鳴を尊ぶように
暗闇がわたしを誘った
こぼれたものはたしかに救われた
今ならきっとうまく眠れるだろう