ウキクサバチdays

ふらっと気ままに詩とか散文をのせるとこ

詩: break time

カップ一杯のカフェオレを
ただぼんやりと飲んでみた

なにをするでもなく
なにを思うでもなく

口に広がる甘さにほだされて
お腹に広がる温かさに一息ついた

ただそれだけの時間が
どうやら不足していたよう

思い返せば日々せわしなく

常になにかをしていたり
常になにかを思っていた

そりゃあ疲れもするかもな
今日の失敗を飲み下して

明日からの元気につなぐ

カップ一杯のカフェオレで
ただこれだけの時間で

明日からの元気がつづく

幸せを呼ぶbreak time

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詩: 笑えばいいよ

真昼の明るさを覚えているか
朝に始まり夜に終わる日々のなかで

うす暗い室内灯にばかり慣れたから
ちょっとしたため息がすぐに空気を重くする

いつの間にやら桜も散ってさ
景色からぼくが遠のく

ここにいるのにいないような
生きているのに嘘のような

あいまいさにちょっと泣きそう

真昼の明るさをどうも忘れた
うす暗い室内とうす暗い噂話のなかで

君と太陽の下で笑いたいと思うのに
ちょっとした話題もどうも思いつかない

うす暗いから笑顔も減ってさ
ああでもそんな時にこそ

笑えばいいよ、力になるから
いつかの言葉が胸に響く

うす暗い室内灯の下
小さな明かりがともればいい


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詩: 宇宙旅行

宇宙から飛んできた隕石が
わたしの胸を貫く

わたしは木っ端微塵になって
ひととき自由になる

宇宙、宇宙へ行けば
この胸を貫いた原因が分かるのだって

暗闇のなかにいくつも塵があって
それらがキラキラ光るのだって

きっとわたしもその塵のひとつで
ただそれだけ

そんな素敵な旅を思い描きながら
わたしは泣いて、そして笑った

ひとときの自由はおしまい

宇宙から飛んできた光を想って
わたしは地球で生きていく

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詩: 幸福の泣き笑い

悲しいことがあったので わたしはないた ただないた
するとわたしを愛してくれている人たちは
わたしのために悲しんだ
それが悲しくてわたしはまたないた
けれど悲しみはきえなかった

しあわせになりたい
ふしあわせだとはおもっていない
愛してくれている人たちが喜んでくれるように
しあわせになりたい
苦しみを飲み込んで だまっているのは得意なの
でもそれを哀れんでくれる人たちの涙は苦手
どうかわらってください

ないた つらかったから
けれど声だけ笑ってみせた しあわせだから
愛している人も笑った
ねぇ、わたしはなんて幸せなの

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詩: センチメートル

僕の心臓からほんの数センチ先に世界はあって、僕の皮膚と触れ合っているのだけれど
それを感じることは難しい、いつだって何かが邪魔になって
誰かの言う美しい世界が見えないでいる

眠たい目をこすれば朝で、楽しくなって笑えば夜で、なんだかちぐはぐ
心臓から数センチが今日も遠いなんて思ってみる、今は何時?
できたらあるがままに受け入れたい、ありのままをよしとしたい
それって数センチ先の世界のこと?それともゼロ距離の心臓の持ち主のこと?
見えないでいるのは何?

世界は鏡って誰かが言った 世界は僕、僕は世界
邪魔になって美しく見えなくするのは僕、心臓からの数センチ、その間にある何か
とりあえず笑ったらいいんじゃないかって笑ってみたら、不格好すぎて本気で笑えた
ありのままの世界もありのままの自分も分からない僕だけど、世界からほんの数センチ先に確かに心臓を持っている

まあとりあえず、それが僕です
美しくなくてちぐはぐで、よく分からなくてなんとなく数センチ先にある

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